漢方薬の服用はなぜ空腹時?
こんにちは。
漢方薬の厚生堂/鍼灸厚生堂の岡田茂です。
このところ、暑い日が続いていたかと思えば、雨が多く降ったり、そのせいか少し涼しさが感じられたり、少し過ごしやすいかなーなんて日が続いていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今回のブログは「漢方薬はなぜ空腹時に服用するか?」というお話です。
皆様はいつごろ服用なさられていますでしょうか?
食前? 食間? 食後? それともあまり気にしたことがない?
いろいろいらっしゃると思います。
多くの漢方薬の服用時間は、「食間もしくは、空腹時に服用」と取扱説明書に書かれているモノことが多いと思います。
これには諸説のですが、漢方薬の多くは、「配糖体」という方とを形成しているモノが多く、分子の中に「糖」が含まれているそうです。漢方薬を腸で吸収する際に、その糖が腸内細菌によって糖とそれ以外の成分に分解させ、吸収しやすい形となり、体の中に吸収するといった流れにあるそうです。
吸収する際に分離が必要なのですが、腸の中に何か食べ物があり、特に他のモノが糖を含んだ成分が存在すると、腸内細菌は漢方薬の糖以外の糖に行ってしまい、漢方薬の成分がうまく分離することがむずかしくなり、そのせいで吸収されずらい傾向があると言われています。
ですので、漢方を服用する際はお腹の中に何もない状態がベストといえ、できる限り、漢方薬の服用は食前、もしくは食間の服用がいいと言えます。
ただ、食後服用しても効果がなくなるというわけではないので、「服用するのを忘れて食事をしてしまった」などの場合、食後に服用するのもいいと思います。
それと、もともと胃腸の調子が良くない、もしくは現在胃腸の調子が悪い方は、食後に服用するのもいいかもしれません。
漢方薬も他のお薬と同様薬です。
空腹時などに服用すると胃腸に負担にかかる人もいらっしゃいますので。
そういう方は一度漢方を購入なされているお店にご相談されてみてもいいと思いますよ。
それと余談ですが、漢方の吸収する際に腸内細菌のお話しを少ししたかと思いますが、腸内の環境が整っていないと、漢方薬の吸収にも影響しかねないので、漢方薬を服用なさっている方や、これから漢方薬を使ってみようとお考えの方は是非、腸内の環境(腸内フローラ)は整えておきましょうね。
今回のお話しはこの辺で。
これから少しづつ涼しくなり、夏の疲れがどっと出る季節ですので、どうぞご自愛くださいね。
漢方薬の厚生堂/鍼灸厚生堂
岡田茂
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