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漢方薬って???

漢方薬

漢方薬の雑学

 

漢方薬ってご存知ですか?

なんとなくわかるけど、はっきりどういうものかは・・・

と言う方も多いのではないでしょうか?

服用する前に、どんなものかを知っておくのも良いかと思います。

今回は、漢方薬のあれこれを、いろいろお話しようかな、と思います。

 

そもそも漢方は日本のもの??

このお薬はどこから来たかというと、もちろん中国からです。

5〜6世紀くらいに中国から日本に伝来したと言われております。

そこから時間が経ち、江戸時代中期くらいに西洋医学(オランダの医学)が日本で普及され、それを「蘭方」と呼び、従来あった医学を「漢方」と呼び分けることになったそうです。

ちなみに、中国では漢方とは呼ばず、漢方薬のことを湯液と呼ぶので、漢方は日本のものと言えるかもしれませんね。

 

漢方薬ってどんなもの??

漢方薬や中国での湯液は、基本的には同じものです。

中に配合されている材料(生薬)の量と何種類かを配合したものが、お薬となります。

ちなみに、生薬の分量と種類が違うだけで、違う薬となり、違う目的で使ったりします。

漢方薬には、煎じ薬、エキス剤などがあり、エキス剤には、顆粒のものや丸薬があります。

特徴としては、

 

煎じ薬

煎じ薬は、漢方薬本来の効能を得られやすい剤型です。

作り方としては、生薬と言う原材料を、土瓶ややかんの中に入れ、蓋をせずに煮て、沸騰したら弱火に。

30分くらい煮て、お湯が半分くらいになったら終わり。

それを1日3回に分けて飲み分ける。

こんな感じです。特徴は、先ほど書かせていただきましたが、薬本来の効能を得やすいと言われています。

作り方は簡単ですが、デメリットとしては、毎日これの作業を行わなければならないのが少し手間かなと感じます。

ただ、今は自動漢方薬煎じ器と言うものが販売されているので、少し楽にはなっているかなと思います。

それと、匂いがエキス剤に比べて強いかなというのがあるかなと思います。

 

エキス剤

エキス剤とは、煎じた生薬からエキスだけを取り出し、剤型化させたものです。

ちなみに、病院やクリニックなどの処方せんで出される漢方薬はこちらの剤型なので、一般的にはこちらを漢方薬とさすことが多いかなと思います。

特徴としては、顆粒や丸剤の剤型なので、家でも外出先でも気軽に服用できるということかなと思います。煎じと比べて作る手間がないので、続けやすいのも特徴だと思います。

デメリットとしては、煎じ薬に比べて、薬本来の効能が得ずらいのがデメリットと言えます。

 

どちらを服用したいかは、お客様が選ぶことだと思いますが、ざっくり言うと漢方本来の力を得たい方は煎じ薬、継続しやすいのはエキス剤、かなと思います。

生薬ってなに?

生薬は、漢方薬の原材料で、自然界に存在する物を刻んだり、砕いたり、蒸したり、乾燥させたり、熱を加えたりして加工したものを生薬と言い、大きく分けると3つに変われます。

 

1つは植物性生薬

植物の根や葉、茎、など例えば棗やクズ、みかんの皮や生姜などを植物性生薬と呼びます。

 

2つ目は動物性生薬

大きな動物の一部や、小さい動物や昆虫、幼虫、さなぎなどを使った生薬を指します。

例えば牛黄(ごおう)は、牛の胆石ですし、鹿茸(ろくじょ)は鹿の雄のつのだとか、蟻なども生薬にありますし、貝類、サンゴなども生薬になります。

 

3つ目は鉱物性生薬

岩石類や動植物の化石化した物を指します。

わかりやすいところで言うと石膏なども生薬として使われます。

漢方薬と中成薬

上記もしましたが、漢方薬は5・6世紀に伝来したもので、それが普及して定着したものです。そのあと蘭方が入ってきて、時代は移り変わり、戦争とか敗戦とかがあり、現在の漢方の種類は一般用漢方は294処方あり、そのうち医療用漢方の製剤148処方と言われております。

一見「多い」と思われると思いますが、そんなことはなく、本場中国では、数万種類とも数十万種類とも言われているので、かなりの差があります。

その理由として、

1つは中国が広いから。

中国はご存知の通り国土がとても広く、日本の約25倍の国土があり、北はロシアに接し、寒い地域から、南はベトナムやミャンマーなどに接し、亜熱帯の気候で。砂漠があったり、海に接していたり、多岐にわたる国土となっており、気候が違ければ育つ植物や動物も違う。育つ植物や動物が違ければおのずとお薬も違ってくるので、処方数も増えると考えられます。

2つ目に、人が違う。

上記と同じになりますが、国土が広ければ、風土も違い、体質も少しづつ違ければ、悩む症状も違うので、おのずと少しづつお薬も違ってくる。

3つ目に、歴史が違う。

漢方が日本のもたらされたのが5・6世紀くらいですが、中国では、紀元前からあったとも言われていて、その都度発展や変化をしていたので、おのずと多くなった。

 

これら3つのことからお薬が増えたと考えられます。

 

その湯液をもとに開発されたのが、中成薬(ちゅうせいやく)と呼ばれるもの。

 

日本でも多く販売されております。

ちなみに実は当店の商品の多くが中成薬で、あまり知られていないこともあり、多くの漢方薬局は漢方と称して販売していることが多いと思いわれます。

 

漢方薬と中成薬の違いとしては、大きくは変わりませんが、入っているモノや分量が違い、使い方も少し違ったりもします。

 

それと、中成薬を取り扱っている漢方薬局などは、基本的には、中医学(ちゅういがく)という理論をもとに処方することが多く、漢方薬を販売なさっている漢方薬局とは少し理論が違ったりもすることも違いかなと思います。

 

少しは漢方薬ってどんなものかわかりましたでしょうか?

 

また、ありましたら、追記したいと思います。

 

今回のブログはこの辺で。

 

漢方薬の厚生堂

岡田茂

埼玉県蕨市中央5-17-22

tel:048-431-2079

 

 

 

 

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