掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、膿疱(膿が溜まっている)と呼ばれる皮疹が、手の平や足の裏に生ずる疾患で、周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返す疾患です。
患部の状態は、多くの場合、赤くただれ、無色から黄色の水疱が次第に膿疱に変化し、それが潰れると、角層(皮膚の表にある薄い層)が剥がれ落ち、赤く、熱感を帯びます。
また、胸骨や鎖骨、肋骨や脊椎に関節炎を生じる事もあります。

掌蹠膿疱症の原因

自己免疫疾患であるといわれています。

①菌(溶連菌など)による生体反応
扁桃腺炎、歯槽膿漏、虫歯などの疾患
②金属アレルギー
歯を金属(ニッケル合金など)で治療している
③扁桃炎•喉頭炎
タバコの吸い過ぎなど

しかし、扁桃切除や、金属の除去などの原因を取り除く方法を施したとしても改善がみられない場合が多く有ります。

漢方薬

漢方での治療方法は、根本治療としては体の中の免疫力の源と言われる「腎」の力と、皮膚ととても関係が深い「肺」を補います。
赤みや熱感の膿汁の症状を伴う場合は、炎症を鎮め、膿汁を取り除く方法と併行しながら行います。
ただ、この疾患も病名は同じでも、出ている症状などは人それぞれ違いますので、個々に合わせた治療方法をご提案させて頂くとともに、生活習慣や食生活などの改善を一緒に取り組んでいきます。